高分子関連材料

高分子アゾ重合開始剤

溶液重合 懸濁重合 乳化重合

プラスチックをつくる

高分子アゾ重合開始剤(MAI)はラジカル重合性ビニルモノマーとの重合で容易にブロックポリマーを与えるユニークなアゾビス化合物です。 MAIは高分子セグメントとアゾ基が繰り返し結合した構造を有しており、1分子中に数個のラジカル発生点があります。
このため、モノマーを重合させた時、ブロック化効率の高いポリマーの設計が可能です。 種々の溶剤に可溶なことから、様々な重合方法(溶液重合、懸濁重合、乳化重合)の採用が可能であり、共重合させるモノマーの選択肢も広くなり、目的に応じたブロックポリマーの分子設計、構造制御が可能です。 当社では高分子セグメントがポリジメチルシロキサンであるVPS-1001Nと、ポリエチレングリコールであるVPE-0201を用意しております。 また、これらMAIを使用した各種ブロックポリマーの受託合成もおこなっております。

VPS-1001を用いたブロックポリマーの重合工程図

VPS-1001N

(ポリジメチルシロキサンユニット含有高分子アゾ重合開始剤)

VPS-1001Nは、ポリジメチルシロキサン(シリコーン)ユニットを持ち、ビニルモノマーとの重合により得られたブロックポリマーは、他の高分子材料へ配合することにより、シリコーン成分の持つ耐熱性、撥水性、潤滑性、離型性、生体親和性、気体透過性等の性質を樹脂素材中に容易に反映させることができます。

VPS-1001Nの構造式
ポリシロキサンユニットの分子量 VPS-1001N / 約 10,000

VPE-0201

(ポリエチレングリコールユニット含有高分子アゾ重合開始剤)

VPE-0201はポリエチレングリコール(PEG)ユニットを持ち、ビニルモノマーとのラジカル重合により得られたブロックポリマーは、他の高分子材料へ配合することにより、PEG成分の持つ親水性、分散性、帯電防止、曇り防止等の性質を樹脂素材中に容易に反映させることができます。

VPE-0201の構造式
PEGユニットの分子量 VPE-0201 / 約 2,000