高分子関連材料

RAFT-009

量産化RAFT剤

精密重合

片末端反応型のRAFT剤であり、メタクリレートの重合に好適です。このほか、スチレンやアクリレートへもご使用いただけます。

  • 片末端伸長型
  • アクリレート、メタクリレートなどに適用可能
RAFT-009の構造式
化学名 2-Cyano-2-[(dodecylsulfanylthiocarbonyl)sulfanyl]propane
CAS RN® 870196-83-1
分子量 345.63

物性

外 観

黄橙色 オイル状液体

臭 い 硫黄臭
融 点 データなし(常温で液体)
溶解性

イソプロパノール、アセトン、PGME、PGMEA:易溶

水:不溶

保存条件

保存条件 10℃以下で保存してください

関連法規

毒劇法 劇物 包装等級Ⅲ
消防法 危険物第四類 第三石油類 危険等級Ⅲ
化審法 告示されていない
安衛法 告示されていない

重合例

ポリメタクリル酸メチルの合成

  • 1

    10 mLバイアルにV-601 (100mg) とPGMEA (9.90 g) を加えて1wt%のPGMEA溶液を調製する。

  • 2

    50 mLナスフラスコに
    RAFT剤(2-シアノ-2-プロピルドデシルトリチオカルボナート)(0.189 g, 0.546 mmol)
    メタクリル酸メチル (8.0 g, 80 mmol)
    PGMEA (5.1 g)
    ① (5.1 g, V-601として 0.136 mmol) を加えて溶解する。

  • 3

    ②が完全に溶解したら、還流管を取り付け、室温下、窒素ガス30分間バブリングする。

  • 4

    窒素雰囲気下、75℃のオイルバスで5時間反応させる。

  • 5

    生成したポリマーをGPCで分析することによりMw=14,400、Mw/Mn=1.24のポリメタクリル酸メチルを得る。

モノマー適合度

  • スチレン
  • アクリレート
  • アクリルアミド
  • メタクリレート
  • メタクリルアミド
  • ビニルエステル×
  • ビニルアミド×

関連品目

油溶性アゾ重合開始剤

V-601油溶性

  • 非ニトリル、AIBN代替アゾ重合開始剤
  • AIBNと同等の重合活性を持ち、アルコール系溶媒中で重合効率が上がる例あり
  • 10時間半減期温度:66℃
V-601の構造式 もっと見る

AIBN油溶性

  • 最も一般的なアゾ重合開始剤
  • 10時間半減期温度:65℃
AIBNの構造式 もっと見る