ラジカル重合はビニルモノマーなどの重合に用いられる方法で、開始反応、成長反応、連鎖移動反応、停止反応を素反応とする連鎖反応のことです。高活性なラジカルを成長種として用いるため、主にアゾ化合物や過酸化物が開始剤として使用されています。
近年、ラジカル反応は、有機合成における有用な結合形成手段として利用が報告されています。V-70は富士フイルム和光純薬が独自に開発したラジカル開始剤であり、ラジカル付加反応の添加剤として使用できます。
アゾ重合開始剤は熱及び光により分解し、フリーラジカルを発生するアゾ基(R-N=N-R)を持った化合物です。発生するフリーラジカルが反応性に富んでいるため、各種ビニル系モノマーの重合や有機化合物のハロゲン化反応などに使用されております。