WTCR(Wako Thermal Conductive Resin)は、スラリー状から固体に変化する絶縁性と熱伝導性を兼ね備えた製品です。当社独自の技術により、熱伝導性フィラーを大量に含む系でも深部までしっかりと硬化させることが可能です。シリコーン材料を使用していないため、低分子シロキサンによる接点障害等の問題はありません。1液、2液タイプの製品をラインナップしており、用途に応じて使い分けが可能です。

当社は極低温域での反応装置として、60LSUS釜と1000LGL釜を保有しております。いずれもジャケットによる冷却システムを採用しており、コンタミネーションの心配はありません。1000LGL釜は、-80℃から130℃までの内温に対応できるマルチプラントタイプとなっております。更により安全で特徴的な反応ができるフローリアクターも保有しており、極低温域での反応を安全にかつマイルドに実施した実績もございます。

今般の最先端材料は、主成分の含量の管理と同様、又はそれ以上に不純物の管理が要求されています。当社が目指す「キレイな化学」は、キレイを証明する技術が必要です。「キレイな化学」を支えている当社の分析技術をご紹介致します。

四酸化オスミウムは、アルケン類から cis-1,2-ジオールへと変換する重要な酸化剤です。この合成プロセスをスケールアップする際には四酸化オスミウムの毒性、およびオスミウム廃液が問題となります。当社では、この毒性の強いオスミウムを厳重に管理することで、安全かつ効率的な製造を実現しました。