2020年3月9日

オスミウム酸化反応

四酸化オスミウムは、アルケン類から cis-1,2-ジオールへと変換する重要な酸化剤です。この合成プロセスをスケールアップする際には四酸化オスミウムの毒性、およびオスミウム廃液が問題となります。当社では、この毒性の強いオスミウムを厳重に管理することで、安全かつ効率的な製造を実現しました。

オスミウム酸化反応とは

医薬品や天然物中間体の合成では、アルケン類から cis-1,2-ジオールを得るプロセスが汎用的に使用されています。
中でも、四酸化オスミウムを用いてアルケンを cis-1,2-ジオールへと変換する反応は、極めて穏和に進行する上、他の試薬では実現しにくいため、頻繁に用いられています。
また、キニーネ/キニジン由来の不斉配位子を併用すれば、不斉ヒドロキシル化も可能です。(Sharpless不斉ジヒドロキシル化)。

《反応例》

当社は、
マイクロカプセル化したオスミウムやその金属塩を用いた、安全かつ効率的なジオール化
プロセス中のオスミウム含量を管理することで、製品中のオスミウム含量を管理・保証すること
が可能です。

《実施例》
 スケール) 200~10000LGL 釜
 条件) -5℃~30℃

当社では安全かつ効率的なオスミウム酸化が可能です。是非当社へご用命下さい。