アニオン重合の発熱抑制による分子量の制御
概要
精密なプロセス設計により、任意の分子量で狭い分布を持つポリマーの大量生産を実現。
課題
アニオン重合は分子量や分子量分布を精密に制御できる一方で、反応が極めて速く、 わずかな条件変動が品質に直結する取り扱いの難しい重合反応です。 そのためバッチ法での量産時に、反応開始時の急激な発熱によって温度が安定せず、分子量分布がばらつくことが課題でした。
当社での検討
これらの課題に対し、アニオン重合の特性に適したフロー合成プロセスを検討し、下記3点を実行しました。
- 流路の細い反応器を用いた、反応開始点での発熱の迅速な抑制
- 瞬時混合による反応開始タイミングの均一化
- 反応時間と反応温度の厳密な管理による成長反応の制御
課題に対する成果
精密な時間と温度の管理により、任意の分子量で狭い分布を持つポリマーの大量生産を実現しました。
分子量(Mn)2,000~70,000での作り分けと、シャープな分布を確認
本事例のポイント
- フロー合成による発熱抑制で、アニオン重合開始時の温度制御を安定化
- 瞬時混合と厳密な滞留時間制御により、分子量と分子量分布を精密にコントロール
- Mn 2,000~70,000 の範囲で、狭い分布を持つポリマーの大量生産を実現