ホスゲンを用いた反応の副生成物制御
概要
目的物と原料が同一反応場に長時間共存しない反応条件を構築し、二量化反応(副反応)が起こりにくい反応環境を実現。 純度 99.5%以上のイソシアネートの取得に成功。
課題
ホスゲンは反応性が高く幅広い用途で使用される一方で、非常に強い毒性を有すため取り扱いの難しい化合物です。 また、生成したイソシアネートと原料アミンが反応し、副生成物が発生しやすいことが課題でした。
当社での検討
フロー合成は密閉された小さな空間内で反応を行うため、毒性の高い物質を取り扱う反応において、 作業者の曝露リスクや事故リスクを大幅に低減することが可能です。
しかし、副反応の抑制や高純度化を実現するには、滞留時間を精密に設計し、不必要な共存を避けるプロセス設計が不可欠です。 本事例では、反応が進行した生成物が速やかに次工程へ移行するフロー法の特長を活かし、 目的物と原料が同一反応場に長時間共存しない反応条件を構築しました。
課題に対する成果
バッチで発生しやすい二量化反応(副反応)を抑制し、純度 99.5%以上のイソシアネートを取得することに成功しました。
本事例のポイント
- フロー合成により、毒性の高いホスゲンを密閉系で取り扱い、曝露リスク・事故リスクを低減
- 反応物の滞留時間を制御し、目的物と原料の長時間共存を回避
- 二量化反応などの副反応を抑制し、純度 99.5%以上の高純度イソシアネートを取得