フロー合成によるCO2排出量53%削減
概要
リチオ化およびホウ酸エステル化の低温逐次反応にフロー合成法を適用することで、 バッチ合成法と比較して原材料の投入量、廃棄物量および冷却に必要なエネルギー量を抑制。 化成品1kgあたりのCO2排出量を約53%削減しました。
課題
低温条件で行う逐次反応では、反応液を冷却するために大きなエネルギーが必要となります。 また、バッチ合成法では反応器全体を冷却する必要があるため、 生産量の増加に伴って冷却負荷が大きくなることが課題でした。
さらに、反応条件や収率によっては原材料の投入量や廃棄物量が増加し、 製造工程における環境負荷の低減が求められていました。
当社での検討
上記の課題に対して、フロー合成法の適用を検討しました。
フロー合成法では、細い流路内に反応液を連続的に流すため、 反応液と冷媒の間で効率的な熱交換が可能です。 反応部のみを精密に冷却でき、反応器全体を冷却するバッチ法と比較して冷却エネルギーを低減できます。
また、リチオ化後の不安定な中間体を速やかに次工程へ移送することで副反応を抑制し、収率および純度を向上させました。 その結果、目的物の製造に必要な原材料投入量および廃棄物発生量の削減に成功しました。
CO2削減効果
リチオ化およびホウ酸エステル化の低温逐次反応による化成品1kgあたりの生産において、 フロー合成法はバッチ合成法と比較して、 原材料の投入量、廃棄物量および冷却に必要なエネルギー量の抑制により、CO2排出量を約53%削減できることを確認しました。
本事例のポイント
- 化成品1kgあたりのCO2排出量を約53%削減
- 細い流路による高効率な熱交換により、冷却エネルギーを低減
- 原材料の投入量と廃棄物量を抑制し、環境負荷の低減に貢献
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