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高分子関連材料

アゾ重合開始剤の使用例

アゾ重合開始剤は熱や光で開裂し、ポリマー合成・有機合成の触媒や発泡剤として使用されております。

ポリマー合成

スチレンのラジカル重合

スチレンのラジカル重合 成長反応

アクリル酸エステルのラジカル重合

アクリル酸エステルのラジカル重合の成長反応

スチレンとアクリル酸エステルとの共重合

スチレンとアクリル酸エステルを用いたラジカル共重合の成長反応

有機合成の触媒

オレフィンへの付加反応

オレフィンへのHBr、H2S等の付加反応にアゾ重合開始剤を用いることができます。特にスチレン類を用いたものは、β位に臭素、メルカプト基を選択的に導入できます。

アゾ開始剤を用いたオレフィンへの臭化水素のラジカル付加反応

10時間半減期温度が30℃であるV-70を使用することで、低温でのラジカル付加反応を実現できる可能性がございます。

光延反応※1

アゾ化合物※2は光延反応試薬としても使用できます。

アゾ開始剤を用いた求核置換反応(光延反応)
※1 光延反応:アルコールのヒドロキシル基をアゾカルボン酸エステルとトリフェニルホスフィンで活性化して行うSN2(反応)
※2 アゾ化合物:アゾジカルボン酸ビス(2- メトキシエチル)等

発泡剤

アゾ重合開始剤は、窒素ガスを発生する特性を活かし塩化ビニルをはじめその他プラスチックの発泡剤としても使われております。