高分子関連材料

RAFT-013

量産化RAFT剤

精密重合

片末端反応型のRAFT剤であり、メタクリレートの重合に好適です。このほか、スチレンやアクリレートへもご使用いただけます。

  • 片末端伸長型
  • アクリレート、メタクリレートなどに適用可能
RAFT-013の構造式
化学名 4-Cyano-4-[(dodecylsulfanylthiocarbonyl)sulfanyl]pentanoic acid
CAS RN® 870196-80-8
分子量 403.67

物性

外 観

うすい黄色~褐色 結晶性粉末

臭 い わずかに硫黄臭
融 点 64~68℃
溶解性

エタノール、アセトン、PGME、PGMEA:可溶

水、ヘキサン:不溶

保存条件

保存条件 直射日光を避け、換気のよいなるべく涼しい場所で保存してください

関連法規

毒劇法 劇物 包装等級Ⅲ
消防法 非該当
化審法 告示されていない
安衛法 2-(4)-1261

重合例

ポリメタクリル酸メチルの合成

  • 1

    10 mLバイアルにV-601 (100mg) とPGMEA (9.90 g) を加えて1wt%のPGMEA溶液を調製する。

  • 2

    50 mLナスフラスコに
    RAFT剤(4-シアノ-4-[(ドデシルスルファニルチオカルボニル)スルファニル]ペンタン酸)(0.346 g, 0.856 mmol)
    メタクリル酸メチル (12.5 g, 125 mmol)
    PGMEA (8.0 g)
    ① (4.89 g, V-601として 0.213 mmol ) を加えて溶解する。

  • 3

    ②が完全に溶解したら、還流管を取り付け、室温下、窒素ガス30分間バブリングする。

  • 4

    窒素雰囲気下、75℃のオイルバスで5時間反応させる。

  • 5

    生成したポリマーをGPCで分析することによりMw=12,100、Mw/Mn=1.14のポリメタクリル酸メチルを得る。

モノマー適合度

  • スチレン
  • アクリレート
  • アクリルアミド
  • メタクリレート
  • メタクリルアミド
  • ビニルエステル×
  • ビニルアミド×

関連品目

油溶性アゾ重合開始剤

V-601油溶性

  • 非ニトリル、AIBN代替アゾ重合開始剤
  • AIBNと同等の重合活性を持ち、アルコール系溶媒中で重合効率が上がる例あり
  • 10時間半減期温度:66℃
V-601の構造式 もっと見る

AIBN油溶性

  • 最も一般的なアゾ重合開始剤
  • 10時間半減期温度:65℃
AIBNの構造式 もっと見る