高分子関連材料

RAFT-011

量産化RAFT剤

非ニトリル 精密重合

両末端反応型のRAFT剤であり、スチレンやアクリレートなどの重合にご使用いただけます。

  • 両末端伸長型
  • スチレンやアクリレートなどに適用可能
RAFT-011の構造式
化学名 S,S-Dibenzyl trithiocarbonate
CAS RN® 26504-29-0
分子量 290.47

物性

外 観

黄色 結晶性粉末~塊

臭 い わずかに硫黄臭
融 点 28~31℃
溶解性

メタノール、エタノール、アセトン:可溶

水:難溶

保存条件

保存条件 10℃以下で保存してください

関連法規

毒劇法 非該当
消防法 非該当
化審法 告示されていない
安衛法 告示されていない

重合例

ポリアクリル酸n-ブチルの合成

  • 1

    10 mLバイアルにV-601 (100mg) とPGMEA (9.90 g) を加えて1wt%のPGMEA溶液を調製する。

  • 2

    50 mLナスフラスコに
    RAFT剤(S,S-ジベンジルトリチオ炭酸)(0.158 g, 0.544 mmol)
    アクリル酸n-ブチル (8.00 g, 62 mmol)
    PGMEA (5.1 g)
    ① (3.13 g, V-601として 0.136 mmol ) を加えて溶解する。

  • 3

    ②が完全に溶解したら、還流管を取り付け、室温下、窒素ガス30分間バブリングする。

  • 4

    窒素雰囲気下、75℃のオイルバスで2時間反応させる。

  • 5

    生成したポリマーをGPCで分析することによりMw=13,900、Mw/Mn=1.20のポリアクリル酸n-ブチルを得る。

モノマー適合度

  • スチレン
  • アクリレート
  • アクリルアミド
  • メタクリレート×
  • メタクリルアミド×
  • ビニルエステル×
  • ビニルアミド×

関連品目

油溶性アゾ重合開始剤

V-601油溶性

  • 非ニトリル、AIBN代替アゾ重合開始剤
  • AIBNと同等の重合活性を持ち、アルコール系溶媒中で重合効率が上がる例あり
  • 10時間半減期温度:66℃
V-601の構造式 もっと見る

AIBN油溶性

  • 最も一般的なアゾ重合開始剤
  • 10時間半減期温度:65℃
AIBNの構造式 もっと見る